中揉(ちゅうじゅう)

前工程で滲み出た水分を飛ばす工程です。炎を使いますが熱風ではありません。

お茶づくりのほとんどの工程は体温程度の温熱を使ってじっくりと時間をかけて行う、「手揉み」作業を踏襲するものでなくてはならないのです。

中揉を終えてもまだ水分が残っている感じです。

まだ、この後に2つの工程が残っています。

精揉(せいじゅう)

温熱をくわえながら茶葉を細長い形状にする作業です。

乾燥の段階にあわせ、重石の微調整をしながらの作業となります。

この工程で茶葉はかなり水分がなくなってきますので、常に手にとって仕上がり具合を確認し、この工程を終了する頃合を見計らいます。

かなり乾燥がすすみ、細長く向きが揃ってきた茶葉。

乾燥

いよいよ最後の工程に投入された茶葉。

温度と時間を段階的に変化させながら、
水分をほぼ完全に飛ばします。

香り・色艶などから仕上がり具合を確かめます。

こうして仕上がった「荒茶(あらちゃ)」。

荒茶は「煎茶・茎茶・粉茶」より分ける前のすべての味を含んだ「お茶のまんま」の状態です。

まだ店頭に並ぶ商品となるまでには、
仕上げの5つ以上もの工程を経なければなりません。